虎さんのプロローグと設定との間。
プロローグは救いようのないお話ですね。辛いだけのお話。
その後の話は動物さんの森へ着いてからの話。
その間にこういうお話がはいってつながります。
<挿話>
虎さんは男の子にご飯を届けるために町に食べ物を貰いに行きました。
本当は町に行くことがとても怖かったのです。だけどもう男の子を助けるためには町に行くしかなかったのです。
もちろん、獰猛な人喰い虎と思われている虎さんが町にやってきたので大騒ぎです。
虎さんは必死で食べ物をわけてくれるようにお願いします。
言葉など通じないので、町の人たちは虎が大きな声で襲ってきていると思います。
虎さんは銃で撃たれて町から逃げ出します。そして動けなくなってしまいます。
目が覚めると動物さん達のいる森にたどり着いていました。
さて、男の子はどうなったのか。
虎さんが町へ行ったことで、町の人たちは虎を飼っているのは男の子だということをしっていましたから、お巡りさんや猟師さんが男の子の家に虎を出すように言いにに行きました。
そこで、息も絶え絶えになっている男の子を発見し救出しました。
男の子は救われました。
町の人達が手分けして探したところ、お父さんもお母さんもそれぞれ別の町で病気で動けなくなっていましたが、月日が経って、また一緒に暮らせるようになりました。
虎さんを除いては。
町の人たちは言いました。
あの獰猛な虎がなぜ男の子を食べなかったのだろうかと。
あの虎もかなり痩せていたから何も食べていなかったのだろうと。
町の人たちは口々に言いました。
きっとあの虎は男の子を助けて欲しいと伝えにきたのだろうと。
でも、それから虎さんを見かけた人はいませんでした。
<虎さんプロローグ>
<虎さん動物さんの森>