僕にはとても好きな本があります。多くの本は一度読んだきりで読み返すことはないのですが、その本達は何度も何度も読み返しています。ミヒャエルエンデの「はてしない物語」「モモ」の2冊はいつまでも僕のバイブルです。
この「はてしない物語」は有名なネバーエンディングストーリの原作です。といってもほとんど別物ですけどね。
その中でとても気に入っているのが「絵の採掘坑」の章。記憶が積層となっている採掘場から大事な記憶を見つけ出すというお話です。
人それぞれ読み取り方は違うと思いますが、僕は記憶はなくなるのではなくて、層のように重なって埋もれていて、見つけてもらうのを待っているようなそんな感じに思いました。
そこがとても素敵で気に入っています。
夢を捨ててしまっても綺麗さっぱり気持ちからなくなってしまうわけではないですよね。
もしかしたら記憶の採掘場でいつまでも誰かが掘り出してくれるのを待っているような気がするんですよね。
なんらかの理由で夢が色あせてしまったら、記憶の採掘場に絵を掘り出しに行きませんか?
とても大事な記憶が埋もれているかもしれませんよ。
もし夢を捨ててしまったのならいつか懐かしく思った時に記憶の採掘場を訪ねてみてはいかがでしょう。輝いていたあなたがそこにはいるかも知れません。もし、見つかったら、また拾い上げてもいいんですよ。